August 2026
時代を超えて響く音楽。
先日、イギリス・ロンドンを拠点に活動する
ジャズ・ヒップホップ・ソウルバンド
「OMA」のライブを観に行きました。
今回のライブで特に楽しみにしていたのが、
Nujabes と Shing02 が生み出した
名作『Luv(sic) Hexalogy』 を、
アルバム全編にわたって演奏する
特別なステージでした。
そして、そのステージには
Shing02本人も登場。
長年聴き続けてきた作品が、
目の前で新しい命を吹き込まれる
瞬間に立ち会えたことは、
本当に特別な体験でした。
『Luv(sic)』は、
日本のプロデューサーNujabesと、
日本語と英語を自在に操る
ラッパーShing02によって制作された、
ヒップホップ史に残る作品のひとつです。
ジャズを基調とした温かいビート。
どこか切なく、
それでいて希望を感じさせるメロディ。
人生や愛、時間について
静かに語りかけるリリック。
20年以上経った今でも、
多くの人の心を動かし続けています。
Nujabesは、
ヒップホップにジャズやソウルを
自然に溶け込ませた、
日本を代表するプロデューサーです。
彼が生み出した音楽は、
単なる「ビート」ではなく、
風景や季節、感情までも感じさせるような
世界観を持っています。
2010年に急逝した後も、
その作品は世界中で愛され続け、
多くのアーティストに影響を与えています。
一方、Shing02は、
日本語と英語を行き来しながら、
社会や人生、哲学を
独自の視点で表現するラッパー。
『Luv(sic)』シリーズは、
彼のリリックとNujabesの音楽が
奇跡のように重なり合った作品として、
多くのリスナーにとって
特別な存在になっています。
そしてOMA。
彼らはロンドンを拠点に
活動するバンドでありながら、
ジャズ、ヒップホップ、ネオソウルを
自由に横断し、
名作に新しい息吹を
吹き込むことに長けています。
原曲への深いリスペクトを持ちながらも、
ライブでは即興演奏を織り交ぜ、
その日、その場所でしか生まれない音楽を
創り上げていました。
ライブを観ながら改めて感じたのは、
本当に優れた音楽は、時代を超える。
流行は変わります。
新しいジャンルも次々に生まれます。
それでも、人の心を深く動かす音楽は、
何年経っても色褪せません。
それはアートも、建築も、プロダクトも
同じなのかもしれません。
流行のためにつくられるものではなく、
10年後も、20年後も、手に取りたくなるもの。
音楽には、人生を閉じ込める力があります。
服にもまた、その日の景色や旅の記憶、
人との出会いを宿す力があると思っています。
この夜のライブを通して、
ものづくりをする上で、
あらためて大切にしたいことを
再認識することができました。